2017年03月26日

図書館の魔女 久々のあたり!

実験工事のまとめもほぼ終わり、ほっとしたところ、本が読めるようになった。

読めるようになるという言い方もなんだけど、忙しい時は本を

手に取っても頭に入らない日々が続いた。


そんな中で久々に本屋で見つけたのが、高田大介の『図書館の魔女』。

第45回メフィスト賞受賞作。帯ではいろいろな人が絶賛している。

まぁ読んでみるかと、1巻を買って読み始めると、これが大変面白い。

一気に4巻までほぼ1週間で完読した。


toshokann.png


映画化されるだろうけど、マツリカを誰が演じるのか?

遠い昔のどこかの国にすむ高い塔の魔女が、周辺の国の争いを鋭い英知で

解決していくお話なのだけど、登場人物のそれぞれに癖があって

伏線も効いていて、よくできたお話だった。

ハリーポッターに一番近いかな?

ちょっと漫画チックかもしれないけど、58歳一気読みだった。


特に揚水機や灌漑などを使った土木工事の話なんかを読むと、

これを書いた人は、博学なんだなぁって感心してしまう。

文庫本四冊で4千円近い出費なのだけど、次作の『鳥の伝言』は

5千円超え!えぇ〜どうしようと思っていたら、

なんと市の図書館で貸し出し可能だった。

それはそれで、作家に申し訳ない気もしている。
posted by リンケン at 09:07| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月29日

カズオ・イシグロ『私を離さないで』

ある雑誌で、大好きな桐野夏生先生が、

『私を離さないで』が大好きで何度も読み返したとあった

そんなに面白いのなら、と手に取った。

小学校くらいの学園もので、ふ〜んと読み進むと、

子どのたちの話ばかりで親は出てこない。全寮制か?

と思いつつ、読み進むと奇妙な子供たちの日常が

だんだん姿を見せて、現れた異様な世界に愕然。


nlmg0.jpg

2005年の小説で当然、図書館にあった


英国の文学賞『ブッカー賞』を獲った作家らしいけど

はずかしながら、カズオ・イシグロを読んだのは初めて。

ネットでは村上春樹と比べられているが、どちらも凄い想像力。

二つ月がある『1983』の世界も面白かったけど、

リアルで残忍なへールシャム施設の世界にも、のめり込んでしまう。

最後に明らかになる『展覧会』の意味には愕然とした。


私たちの日々の会話も、ほとんど意識しないものの、

『怒ってそう』とか『それは嘘』とか細かい感情の流れがある。

この作品では、人との会話のなかでの、わずかな表情や仕草、

小さな嘘が混じることに凄く敏感に描写されていて、新鮮だった。


nlmg.jpg

観たい!2時間で収まるのかが疑問

nlmgj.jpg

原作は人間の定義のような気がするけど...


小説が凄く良かったので、この作品なら、映画でもドラマにもなるよな。

って思っていたら、もうすでに、映画も日本のドラマにもなっていた。

映画の方は『ドライヴ』に出ていたかわいらしい女優さんが主人公。

TBSのドラマでは綾瀬はるかが主人公だった。

CSで観たけど、ただの暗い恋愛ドラマになっていて、残念。

posted by リンケン at 08:36| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月09日

コレラの時代『青いドレスの少女』

本が読みたくて、でも読みたい本がない時にたよるのが『すみにえHP』

それ以前の〜 http://park8.wakwak.com/~w22/syoko.html

ここで☆がついている本を選べばほぼ間違いない。


aoidoresu.jpg
後半の展開はすごく面白かった

で、選んだのが、本書『青いドレスの少女』

図書館にもなくて、Amazonを検索して購入。結構なお値段でした。

昨年末に購入し、読み終えるのに1ヶ月かかってしまう。

だって、いきなり19世紀のイギリスの港町の、

15歳の障害児の子供をもつ、娼婦のお話なんだもの。


苦しくって、つらくって、巷にはコレラはやっているし、

日本の奥さん方が観たら、不衛生な生活に気絶しそうだし。

19世紀の日本もこれくらい不衛生だったのかなぁ?

ノミを媒体とするペストと違い、コレラは患者の排泄物で感染するそうな。

本当におぞましいけれど、衛生改革はコレラからはじまったとか。


前半戦をだらだらと1ヶ月かけて読んだ後、のめり込んで一気読み!

日本でもコレラがはやったのは1800年代と、戦後すぐだったらしい。

英国でも、1800年代にインドから帰った交易船から広まったのが本書。


パンデミックものだけど、最後にドレスの少女は幸せになる。ほっ!

どぎつかったので、再度すみにえの論評を読みかえすと...

『かなり濃いから、オススメは迎え撃つ覚悟のできる方限定ってことで...』

だった。濃い!?


コレラの時代.jpg
コレラと言えば、最高に面白かった。『コレラの時代の愛』


posted by リンケン at 22:38| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする