2017年04月05日

浮遊霊ブラジルは今三、世の中にたやすい仕事はないは楽しみ!

津村記久子先生の新作に胸が躍った。

「浮遊霊ブラジル」(未来世紀ブラジルではない)

「ただ生きてきた時間の中に溶けていくのはなんて心地いいこと

なのだろう」と言う帯の言葉は、津村ワールドらしくて最高!

早速購入!


burajiru.jpg

こちらは大好きな映画未来世紀ブラジル」


残念ながら短編集。

どの作品もアイディアは良いのだけど、中途半端感!

「給水塔と亀」「うどん屋..」は良かった。

連作だったら凄く良かった気がする。

「浮遊霊ブラジル」もアイディアは最高なのに、何故かあっという間に

終わって成仏してしまったのが残念!

先生、しっかりしてね?ファンがいるから。


前作「世の中にたやすい仕事はない」もネットの評判はいいけれど、

初期の「カソウスキの行方」とか「ポトスライム」に比べると雲泥の差。

今三の出来だと思う。

その前作の「エブリシング・フロウズ」はとにかく繊細で最高の出来。

ティッシュを重ねたような日常の出来事に心揺れ、登場人物の善意に涙する。

素晴らし作品!


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主役は真野恵里菜さん

とはいえ、NHKで「世の中にたやすい仕事はない」がドラマ化!

明日4月6日23時ーBSプレミアムなのだ。

人ごとでなく嬉しい!快挙!!!!




posted by リンケン at 21:08| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

『図書館の魔女 烏の伝言』最高の時間!

ネットの書評を見ると『図書館の魔女』に対して、

ボーイミーツガール的小説といったものがあった。

多少反論はあるが、否定もできない。

その後どうなるか知りたくて読んだのが『烏の伝言』。凄いの一言


前作『図書館の魔女』が描く、国を納める人々の三国の争いとは全く違う世界。

前作で一ノ谷、アルディッシュ、ニザマの三国の争いの結末に、

実際に影響を受けた人々の逃避行を描いた作品。

近衛兵たち、荷を運ぶ剛力たち、道案内の鼠たちプラス姫御前が

よく分からん廓(くるわ)から逃げる、また逃げる。

前作も面白かったけど、超がつくほどリアル!


karasu.jpg


650頁の大作だけど、月曜の出張から読み始め、ホテルで読んで、

飛行機で読んで、新幹線で降り遅れそうになるほど読みまくって、

三日目で読み終わり。とても残念!

前作のように伏線があちこちに効いていて最高で、もっと読みたい!

近衛、剛力、鼠、悪の遣手まで、それぞれに矜持があって素敵!

弁えと書いて(わきまえ)が大事なキーワード。


こんなに頁をめくるのが幸せだったのは久々。

読み進めるうちに、剛力のワカン、エゴン、近衛のツォユ、カロイ、

鼠のファンたちが考えていることが手に取るように分かってくる。

本当にのめり込んだ三日間だった。北欧の『ミレニアム』以来の傑作。

ハリーポッターも面白いけど、目じゃない。

なんで直木賞じゃないのか?読み手が少なかったから?


こんな面白い小説なのに、どこにも売っていないって何故?

読みたくて、図書館で借りてしまった。

定価2700円なのに、何故かamazonで中古15,000円って何故?


posted by リンケン at 23:32| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月26日

図書館の魔女 久々のあたり!

実験工事のまとめもほぼ終わり、ほっとしたところ、本が読めるようになった。

読めるようになるという言い方もなんだけど、忙しい時は本を

手に取っても頭に入らない日々が続いた。


そんな中で久々に本屋で見つけたのが、高田大介の『図書館の魔女』。

第45回メフィスト賞受賞作。帯ではいろいろな人が絶賛している。

まぁ読んでみるかと、1巻を買って読み始めると、これが大変面白い。

一気に4巻までほぼ1週間で完読した。


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映画化されるだろうけど、マツリカを誰が演じるのか?

遠い昔のどこかの国にすむ高い塔の魔女が、周辺の国の争いを鋭い英知で

解決していくお話なのだけど、登場人物のそれぞれに癖があって

伏線も効いていて、よくできたお話だった。

ハリーポッターに一番近いかな?

ちょっと漫画チックかもしれないけど、58歳一気読みだった。


特に揚水機や灌漑などを使った土木工事の話なんかを読むと、

これを書いた人は、博学なんだなぁって感心してしまう。

文庫本四冊で4千円近い出費なのだけど、次作の『鳥の伝言』は

5千円超え!えぇ〜どうしようと思っていたら、

なんと市の図書館で貸し出し可能だった。

それはそれで、作家に申し訳ない気もしている。
posted by リンケン at 09:07| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする