2017年01月09日

コレラの時代『青いドレスの少女』

本が読みたくて、でも読みたい本がない時にたよるのが『すみにえHP』

それ以前の〜 http://park8.wakwak.com/~w22/syoko.html

ここで☆がついている本を選べばほぼ間違いない。


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後半の展開はすごく面白かった

で、選んだのが、本書『青いドレスの少女』

図書館にもなくて、Amazonを検索して購入。結構なお値段でした。

昨年末に購入し、読み終えるのに1ヶ月かかってしまう。

だって、いきなり19世紀のイギリスの港町の、

15歳の障害児の子供をもつ、娼婦のお話なんだもの。


苦しくって、つらくって、巷にはコレラはやっているし、

日本の奥さん方が観たら、不衛生な生活に気絶しそうだし。

19世紀の日本もこれくらい不衛生だったのかなぁ?

ノミを媒体とするペストと違い、コレラは患者の排泄物で感染するそうな。

本当におぞましいけれど、衛生改革はコレラからはじまったとか。


前半戦をだらだらと1ヶ月かけて読んだ後、のめり込んで一気読み!

日本でもコレラがはやったのは1800年代と、戦後すぐだったらしい。

英国でも、1800年代にインドから帰った交易船から広まったのが本書。


パンデミックものだけど、最後にドレスの少女は幸せになる。ほっ!

どぎつかったので、再度すみにえの論評を読みかえすと...

『かなり濃いから、オススメは迎え撃つ覚悟のできる方限定ってことで...』

だった。濃い!?


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コレラと言えば、最高に面白かった。『コレラの時代の愛』


posted by リンケン at 22:38| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年01月01日

『土の記』 高村薫 巨匠にふさわしい物語

高村薫と言えば、『マークスの山』とか『李歐 』とか、派手なプロットやストーリーで

読ませる、警察小説が得意なミステリー作家だと思っていた。

今回の『土の記』はがらりと作品のテーマというかスタイルが変わっていて驚き。

一人の老人が亡くなった奥さんの事を思い出しながら、養子に入った奥さんの旧家で

農作業を続けて、生きていくというお話。

思い出すのは奥さんとのよい記憶、あまり思い出さないのは奥さんが不倫した現実。

小さな事件は時々起こるけど、これといって大きな展開はない。


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内館牧子の『終わった人』と対照的な作品

一番似ていると思ったのは大好きな『津村紀久子』のスタイルか。

ティッシュペーパーを重ねたような出来事がつくりだす日々の小さな善意の記録が

そこはかとなく嬉しくて、小さな喜びの連続が心を打つ。


ただし、この『土の記』は、きれいなほんわかしたお話ではなく

痴呆の問題や老人の性欲とか、とても生々しい。

それでも見て見ぬふりをしながら生きていかなくてはいけない。

救われるのは、助け合いながら生きる農村集落の人々。


小説スタイルの変化には驚いたけど、一気に読んでしまった。

いろんな雑誌で、巨匠として扱われているようだけど、

年齢とともに気になるテーマも変わったんだと妙に納得した作品だった。


昨年は、あっと驚く施工不良問題に巻き込まれて,とっても忙しい一年だった。
今年はこの問題をさっさと解決して、もっとのんびりしたサラリーマン生活を満喫する予定。
今年もよろしくお願いいたします。

posted by リンケン at 20:55| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年12月17日

塩田武士『罪の声』・西加奈子『まく子』・桐野夏生『バラカ』などなど

今年はなかなかのめり込むような本に巡り会わなかった。

現場が宇都宮で始まったので、久々1時間の電車通勤になった。

とはいえ、東京と違い毎日座れるので、読書量が少し増えた。


まずは、本屋さんで見つけた週刊文春2016ミステリー第1位のこの本。

塩田武士『罪の声』。11万部?

帯によると30年前の『グリコ森永事件』をモデルにしたミステリーとか。

グリコ森永と言えば、グリコの社長が誘拐されたけど、生きて開放されたし、

大阪弁の脅し文句がちょっとふざけた事件くらいにしか小学生の自分は覚えていない。

あまり凄い犯罪という印象はなかったけど、凄い事件だったことが分かった。

若い人なんかは全く知らないだろうなぁ?


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移動時間はワープ状態

作品は30年前の犯罪を、当時の関係者をたよりに新聞記者が解明していくお話。

確かに、読み始めると止まらなかった。

とはいえ、主人公はあくまで客観的に事件を追い詰めていくのでどこか人ごとで

熱い思いが伝わってこなかった点のみ、ちょっと残念なところだった。

よく調べて構成してある、作者が渾身をかけて書いたミステリーだった。


ちょっと言えば、優等生的なミステリー。面白かったには違いないけど、

読んでて主人公に憑依するような感覚は残念ながら無かった。

(たとえば、『ミレニアム』,西加奈子『サラバ』,篠田節子『インド・クリスタル』などなど)

ネットの評にもあったが、昨年売れた『64』とよく似た構成、読み応えだった。

64の主人公も被害者ではなく、警察官でどこか仕事と割り切っている感じ?


西加奈子の『まく子』は、読書芸人何たらで推薦していた本。

ちょっと期待した分、損した感じ。おとぎ話のたぐい?

も少し言えば、『サラバ』も後半戦でのめり込んでしまうのだが、

この『まく子』の後半戦、まく子2が単なるエピソードになってるのが残念。

何を伝えたかったのか、全く分からない。


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よく分からないファンタジー?

大好きな桐野夏生大先生の『バラカ』、読ませる。さすが大先生!

大震災で福島の4つの原発が爆発してしまった後の日本を描く。

前半戦、バカラが日本で見つかるまでは凄い熱量で引き込まれる。

いつも通りと言っては何だが、後半戦、リアルだけど、

お話のスケールが縮んでとても残念。

悪魔川島がどっちつかずで、最初の熱量が続かなかったのが原因か?

でも、さすが大先生最後まで一気に読ませてくれる。


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いつもの展開だけど、一気読み
あぁ〜、どこかにないか、憑依本!?
posted by リンケン at 20:12| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする