2016年11月03日

『反逆航路』ヒューゴー賞・ネピュラー受賞のスペースオペラ!

アン・レッキーの『反逆航路』と『亡霊聖域』。

久々のスペース・オペラだ。

ヒューゴー賞・ネピュラー受賞を受賞している。

この2つを受賞した小説にはずれはない!

スペースオペラと言えば、アイザック・アシモフの大作『銀河帝国の興亡』が

その代表だけど、そのおもしろさは尋常ではなかったので期待してしまう。


反逆航路.jpg
どんな人が書いたかと思えば、おばちゃんだった。しかも処女作?

『反逆航路』は設定とか小道具が面白い。

特に『属体』。

戦艦のAIに支配された元人間でいわゆる改造人間。

それから、人間の性別がなくなった超ジェンダー社会。

1.11mだけ物を突き通る、AIには見えない地球外生物の銃。

これらの設定が、ストーリーの中で冴え渡るし、見たことも聞いたこともない。

ヒューゴー賞とかネピュラ賞は、こんな設定に惚れたのかも?


とはいえ、10月はじめに読み出して、2冊で30日。

2冊読むのにフツーなら一週間のはずが、とにかく時間がかかった。


ストーリーが静から動には入るととたんに面白くなる、どちらの小説も!

だけど、静の話が長いので、退屈して眠くなる。

特に亡霊聖域は、スペース・オペラと関係なく、どうでもいい話が多すぎで

読むのに時間がかかった。


比べると、この間読んだ丸山茂徳先生の『地球と生命の46億年史』は凄かった。

 ・地球に生命が誕生するのには22回の奇跡が必要だった。

 ・生命が生まれると、たびたび種の大量絶滅が起きて、

  その危機を乗り越えるため、突然変異で新種が誕生し、世界中に広がった。

 ・将来的に自分の複製を造るAIロボが生まれるのは必然であり、

 人間の後はこのAIが宇宙を目指すだろう。

とか、最新の科学はヒューゴー賞のSF小説より、よほどSFらしい。


これに負けないくらいのハードなSFが読みたいなぁ!



posted by リンケン at 21:38| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月22日

ハリー・オーガスト 15回目の人生と一回だけどくたくたの人生!

ハリー・オーガストは死んだら、生まれた同じ場所と時間に、同じ状況で

記憶を持ったまま戻る体質を持っているそうな。

11回目の人生の死の間際に、同じ体質を持った少女から、世界が終わろうとしている

という未来からのメッセージを受け取り、また、再生する。


harry.jpg-small
苦労に終わりがないというのも辛いかも!

これまで読んだことがない話で、即購入したものの、

11回目までのハリーの人生は目的もなく、小説にも特に目的がないから、

少し読んではやめを繰り返す。

拷問なんかあって、死なないとはいえ、前半ちょっと退屈。


ところが、どんな風に世界が終わろうとしているかわかってから、

俄然面白くなる。

どうやって世界の終わりを阻止するのか?

いろんな職業や学問を繰り返して、目的もなくぶらついていたハリーも

この人生の目標が生まれてから、計画的に人生を選び、挑戦する。

そんなこんなで、怒濤の後半は半日で読んでしまう。


ぼくらの人生も一緒で、繰り返すことはできないけど、目的(目標かも?)があると

小さなものでも、毎日が変わるよね。


実はこの一ヶ月、仕事上のトラブルで寝れない日が続いた。

目的どころか、一歩でも間違えると、三菱自動車ほどではないが、

会社や発注者に迷惑をかけることになる可能性があった。

疑惑に徹底的な再調査が行われ、リコールなし、問題なしの評定を得た。

おかげさまで、ほっとしたものの、今のところ、燃えかすの毎日を送っている。





posted by リンケン at 19:57| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月21日

地球と生命の46億年史...目からうろこ

『NHKカルチャーラジオ』って知ってる?

しかも、ネットから自由にアクセスできるって!

http://www4.nhk.or.jp/P3065/28/

情報が遅かったので、今回の一連13回の放送はもう聴けない。最終回のみ!


Sさんの車で日光に向かう途中、車中で聞いたのが始まり。

『どうやって地球上で生命は誕生したのか?...』

なんて面白そうな話を理路整然とお話しするのは、東工大の丸山茂徳教授。

ずっと『生命と地球の歴史』を探求された方らしい。


jinnrui.jpg
副読本は、図解入りで説明 905円

道中の4時間くらい夢中で聞いていると、そんなに面白いならCD焼こうか?とSさん。

Sさんはストリーミングから面白そうな番組を録音し、車内で聞いているとのこと。

謹んで焼き物をいただき(軽い違法か?)、二週間くらい通勤の車内で楽しんだ。


それにしても面白い。

これまで地球の歴史といえば、こうして地球ができて、海があり、大陸ができて...

と言う地学的な見解だった気がする。

丸山先生の説明は、地球、生物、天体、文明史と相互に影響する出来事を

丁寧に教えてくれる。

地球ができて46億年とか人類が生まれて700万年、都市文明ができて5000年とか、

オーストラリア大陸がいずれ日本列島にぶつかるとか、知ってた?5000万年後だけど..


面白そうなタイトルだけでもこの通り。

・生命の誕生

・生命サバイバルの時代

・ほ乳類の誕生と進化

・恐竜の大繁栄と絶滅

・宇宙に生物はいるか

・文明の歴史と人類の未来


大局的に、地球と人類・生物の歴史を観るところがとても面白かった。

文明の進化の後、自分を複製するロボットが宇宙に乗り出すだろうとか、

ローマの繁栄を滅ぼしたのは外国勢力ではなく、スポーツや芸術(=虚業)だったとか、興味深い。


先生の凄いところは、5000年の人類史ではなく、46億年の歴史からこれからの未来を

予測していること。

・虚業が日本を衰退させる

・今後の世界人口の増加が食糧不足を呼び、戦争の原因となる

・民主主義体制への進化が戦争をなくす


目からうろこの授業だった。こんな話が聞ける東工大生が羨ましい!

57年生きてきて、これほど奥深い話は初めてだった。

・学問の進化が専門的すぎで、ほとんどの人は人間の知識の全体像を把握できない。

なるほどなるほど、この大局的な見方、凄いと思う。

本当に面白い話をありがとうと言いたい。




posted by リンケン at 11:08| Comment(0) | 読書 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする